日本語

① 珍しいほどに、変化したこの沖縄。
② 伊集ぬ木の花は、そのように美しく咲くし。
③ 面白、可笑しく、作ってみようよ。
④ あらまあ、ひどく、驚きましたよ。
⑤ この着物は、長らく、着けているよ。

うちなあぐち

ひるまさ、変(か)わたる此(く)ぬ沖縄(うちなあ)。
② 伊集(いじゅ)ぬ木(き)ぬ花(はな)や、あんちゅらさ、咲(さ)ちゅい。
面白(うむ)さ、可笑(うか)さ、作(ちゅく)てぃ見(ん)だな。
④ あいええなあ、うすまさ、とぅんもおやびたっさあ。
⑤ くぬ着物(ちん)のお、長(なげ)えさ、着(ち)ちょおんどお。

【解説】
 連用修飾用法は形容詞を副詞のように使う用法です。
 形は第87講等で取り上げる形容名詞と同じです。形容名詞は形容詞連用形の否定(第81~82講等)に用いる場合にも用いられますが、副詞的に使用する事によって、通常の連用形と同じような機能を持たせています。

例文① 民謡「時代の流れ」(嘉手苅林昌)より借用。例文の「ひるまさん」は原詩のまま。「ふぃるまさん」とも言います。復帰前に作られたものですが、表記法は語形保存表記を含めこの講座の表記とほぼ同じです。
例文② 「辺野喜節」から借用しました。「あんちゅらさ」の「あん」は「そのように」、「それほどに」という意味の接頭語です。「あんし」、「あんすけ」、「あんすか」等の語とも関係があります。この「あん」は、「あんちゅらさゆかてぃ」(稲まづん節)、「あんちゅらさ生(ま)りばし」(八重山民謡「安里ユンタ」)にもみる事ができます。
例文③ 「作てぃ見だ」の「見る」は補助動詞(第88~89講参照)です。
例文④ 「あいええなあ」は驚きを表現する感動詞。どちかといえば、否定的な場面で使います。「とぅんもおゆん」は単なる「驚く」ではなく、文字通り「飛び舞うように驚く」の意味です。「大(うふ)どぅんもおい」は「びっくり(仰天)」。
例文⑤ 「長(なが)さん」が日本語の「長い」に対応するのに対し、「長(なげ)えさん」は「時間的に長い時が流れた、久しい」という意味です。「長えさやあ」は「久しぶりだな」、「長えさやいびいん、長えさなとおいびいん」で「お久しぶりです」の意味になります。実際に逢って挨拶する場合に使う語ですが、最近は日本語の影響なのか、メール類でも使用される事が多くなっています。

【応用問題】
 次の文を、別の言い回しに直しなさい。答えは下欄です。
① うぬ早(ふぇえ)さ、来(ち)ょおるばあなあ。
② あぬっ人(ちゅ)お、聖高(しいだか)さ、生(う)まりとおん。
③ むぬお、まあさ、支(し)こうれえ。
④ あんまあや、うすまさ、大叫(うふあ)びいそおいびいん。
⑤ 風(かじ)ん涼(しだ)さ、吹(ふ)ちゅい。

① うぬ早く、来ょおるばあなあ。
② あぬっ人お聖高生まりそおん。(聖高く生まりとおん)
③ むぬお、まあく、支こうれえ。
④ あんまあや、うすましく、大叫びいそおいびいん。
⑤ 風ん涼く、吹ちゅい。

日本語意訳:
①そんなに早く、やって来たわけかね。
②あの人は高貴な生まれをしている。
③ご飯は美味しく作れ。
④母はひどく叫んでいます。⑤風も涼しく吹くし。